国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

研究生活

マイノリティとして論文を書く

今日も雪が降る自宅アパートのベランダから 緊急事態宣言によるロックダウンを嘆いている方もいらっしゃるようですが、こちら新潟県魚沼地方では年末から大雪のため自然ロックダウンが続いておりまして、大学のオフィスに行くのもままならない状態です(=。=|…

締め切りでゾーンに入る

雪に埋もれる大学の中庭 今週南魚沼は1メートルを超える積雪に見舞われまして、この週末は外出できるような状態ではありません...しかし!そんなことは今の自分には、むしろ好都合d(-д☆) 最近週末に休んだ記憶などないのですが(=。=|||) とうとう解放される…

心を燃やせ!学会プロポーザル

論文不合格の悲報から間髪入れず(先週記事)、今週初めに行政学分野で最も大きな国際学会(Public Management Research Conference)のプロポーザル提出期限があり、さすがに不合格だった内容をそのままプロポーザルにするわけにはいかず、どうしたものかと頭を…

不合格なんて...

まぁ難しいよね...知ってましたd(- -) 全然慣れました...全然平気です。もう43歳ですから、そんなトップジャーナル(最終掲載率8~9%)から不合格喰らったぐらいで(過去記事)、目から汗が出たりしないです(T^T) プロの大学教員ですから、普段通り元気一杯授業…

5度目の正直:R&R

一般的には『3度目の正直』という言葉が使われていますが、才能がない自分は3度挑戦したぐらいでは何も達成できないことを、図らずも証明してきました(-_-;) PhD受験も4度失敗し、5度目に合格。就職活動では数えきれないほど面接落ち...(前ブログ参照)。…

日本語と英語は異なり繋がる

kacchin66さんによる写真ACからの写真 先週の出来事ですが、最高傑作と勝手に自負する論文が(過去記事1)、ある行政トップジャーナルのデスク審査を提出後10時間でパスし、無事匿名審査員による査読に回されました...最短記録だと思います(^ ^; デスク審査…

肩書は世間一般に重要だが 研究に関係ない

※bBearさんによる写真ACからの写真 大学院教員になって約2年半、専任講師から准教授になりました(=。=)ふ~… 大学に就職当時は、「テニュアトラック」と呼ばれる2年間頑張れば正社員になれます!みたいな契約を結んでいました。4月にテニュアと呼ばれる…

締め切りがヤバすぎる

余韻に浸らず次に行くとか格好つけすぎて(先週記事)、超絶苦しい締め切り地獄を自ら作り出してしまった((( ;゚д゚))アワアワ… ある共著論文に集中する予定でしたが、急に飛び込んでくる仕事を計算できないところが自分らしい( ̄ー+ ̄)フッ ちょっと締め切りに追われ…

余韻に浸らず 次に行く(`・ω・´)

kimtoruさんによる写真ACからの写真 そろそろ論文を書き上げた余韻から、自分を引き離さないといけません(過去記事1)... 職場の同僚や指導教授にお願いした論文へのコメントも少しずつ返ってきて、匿名のデータ公開も済ませました... いつまでも自分の中で論…

提出前が一番幸せ

多少足踏みもしましたが(過去記事1)、控えめに言って自己ベストな論文がほぼ書き上がりました(☆。☆) まぁ提出前なんで、何とでも言えますからね(^ ^; 理論も新しいし、統計分析も既存の類似手法より厳格な手法を提示できたと思います。結果は別として、納得し…

5回目までは粘る

今週初めに、4度目の論文審査不合格を頂きました(=□=;)(過去記事) 今回は3人の匿名審査員のうち2人から修正・再提出(Revise & Resubmit: R&R)という判断を頂いたのですが、審査を統括する学術誌の編集者(Editor)が最終的に論文を棄却し(reject)、かなり…

今年の夏は違う自分

梅雨空のもとタンポポが咲く国際大学キャンパス 大学院教員になって以来、夏が終わるたびに「なんでもっと頑張れなかったんだ(=。=|||)」と後悔してきました(過去記事)。しかし、今年の夏こそはきっと頑張れると自分に期待しています!過去2年の反省を活か…

真似できない傑作のイントロ

逆襲を高らかに宣言した論文ですが(過去記事)、ようやくデータ分析を理論と繋げて文章にする段階に入りました。最近怒涛の如く日本人研究者が有名行政ジャーナルに論文を掲載しており、焦りまくっています(((;゚д゚)))ガクブル (参照:行政研究のフロンティア - …

ささやかに 少しずつ

今週はほんの少し良いニュースがありました。Wiley-Blackwell Encyclopedia of Sociology[社会学百科事典]から依頼を受け執筆した終身雇用に関する記事が、編集者のチェック後、修正なく出版されることとなりました。自分は社会学者ではありませんが、自分の…

3度目の論文不合格(T^T)

バレンタインに淋しい思いのたけをぶつけて提出した論文でしたが(過去記事)、見事に跳ね返されました(((;゚д゚)))ガクブル 先週は意気揚々と満開の桜を眺めて過ごしていましたが(先週記事)、今週は散り始めた桜に玉砕した自分を重ねています... 学術誌から受ける…

逆襲のとき

満開を迎えた国際大学キャンパス桜通り 長い前処理を経て(先週記事)、ようやくデータ分析に取り掛かるとき、最近いつも躊躇します( ゚д゚) 何の発見もない分析結果を何度も目の前にしてきたからです... とくに昨年はそんな無駄とも思える作業の連続でした。当…

単純作業の向こう側

ここ数週間、郵便番号との闘いでした( ̄^ ̄;) 住所の代わりに、任意で郵便番号を聞いている調査データがあり、自治体を特定する作業をしていました。郵便番号は縦横無尽に駆け回ります...上3桁だけで市町村を特定はできません。沖縄だけが900番台と思いきや…

危機はきっと成長のとき...

Dorakima725さんによる写真ACからの写真 新型コロナ感染拡大に伴い、様々な変化に直面することとなりました。悲観してもしょうがないので、何事も前向きに捉えていこうと言い聞かせた1週間でした(`・ω・´) オリンピックの延期が発表され、今年の開催を前提に…

才能ない研究者の悩み

先週論文1本区切りがついて(先週記事)、少しホッとしたのも束の間、次にどのテーマに取り組むべきかという悩みが襲ってきます(=。=|||) 腐るほどアイディアはありますが、そのほとんどが腐ってもよいようなものばかりだったりします(゚▽゚;) ネットに蔓延する…

バレンタインに論文提出

※ チョコラテさんによる写真ACからの写真 2月14日といえば、言わずもがな羽生先生が1996年当時王将だった谷川先生を下し、将棋界初の7大タイトル独占を成し遂げた記念すべき日です!巷では、チョコレートがいつもより多く売られているようでしたが..…

行政学の起源論争:アメリカ vs. ドイツ vs...

Woodrow Wilson(1856-1924)といえば、国際連盟創設に寄与したアメリカ合衆国第28代大統領として有名ですが、アメリカ政治学会会長及びプリンストン大学学長まで務めたWilsonの学術的貢献、特に行政学の創始者としての側面を知る人は少ない印象です。Wilson…

負け続けた1年

2019年は、思った通りに成果を出せずに終わった年でした(´・ω・`) 今年初めに提出した論文は2度審査不合格となり(過去記事1)、未だに論文掲載の目途は立っていません。就職活動中に必死で頑張った結果、単著論文及び共著論文が立て続けに不合格すること…

関西行政学の風に触れる

比叡山から見る琵琶湖 先週末に、関西行政研究会に入会するため、大阪に行ってきました。直接研究会に出席し、冒頭で自己紹介をしたうえで、現会員の皆様から拍手で入会承認を頂くという独特の文化があります(・∀・;) 研究会は、1つの研究発表に1時間、発表…

他流試合こそが成長の糧

昨日は本ブログでも告知させて頂きました通り(過去記事)、六本木にて自分が主催する『行政研究のフロンティア』勉強会を開催し、10名もの方にご参加頂きました m(_ _)m 若手行政研究者の面々に加え、新聞記者、会計士、社会学教授、環境系研究員、経営学博…

勉強会の告知です (11/1 Fri 18:30~@六本木)

アメリカから帰国して以来、毎年開催している『行政研究のフロンティア』勉強会(無料)の告知です!今回は行政研究者だけでなく、実務家の方にも幅広く参加して頂くため、本学常務理事に無理を言って、勤務時間外の午後6時半から六本木にある国際大学研究所G…

行政学 meets コンピューター科学

早稲田大学 左手に見える建物が学会会場 先週予定にもない実家が被災した記事を書いたため(※)、1週間前に遡りますが、9月13日(金)~15日(日)に早稲田大学で開催されたPOLTEXT Conferenceに参加してきました。 ※いまだ停電など台風15号の被害に苦しん…

オンライン・アンケート確認のお願いm(_ _)m

こんなブログを訪れて頂くだけでも有難いのに... 今週は図々しく皆様にお願いがありますm(._.)m 昨年10月より科学研究費(過去記事)を頂いて準備してきたオンライン調査が、来月中旬から遂にスタートします!調査の目的は、大都市圏にお住いの方々のボラン…

論文購読は有料なのに論文審査はボランティア

今月初め研究人生4度目の論文審査依頼を受け取りました... 初めてトップジャーナルで論文審査することになったのですが、正直複雑な気分です(=。=) 論文審査(review)は国際的に活躍しようとする研究者にとって義務ともいえますが、かなりの労力と責任を伴…

研究する理由はハッキリしない

大学事務から学生を集めるために、もっと魅力的な教員紹介を書くよう依頼があり、ホームページ制作会社から下記のアンケート質問を受け取ったのですが... 全く回答が浮かばない(=。=|||) こんな回答は許されませんが、本音をここで書いてみました: 質問1 …

逃げちゃだめだ by 碇シンジ

あるチャンスを得て「ワクワクする」とか言う人は、ドラゴンボールでいう孫悟空のような超絶スーパーヒーローみたいな人でしょう。自分のような凡人は、大抵「恐い」という感情が先走ります。初めて長期の研究助成を得て(過去記事)、今自分が契約先を決めた…