国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

研究する理由はハッキリしない

大学事務から学生を集めるために、もっと魅力的な教員紹介を書くよう依頼があり、ホームページ制作会社から下記のアンケート質問を受け取ったのですが... 全く回答が浮かばない(=。=|||) こんな回答は許されませんが、本音をここで書いてみました:

 

質問1 研究をすることでどのようなことを明らかにしたい (解決したい) ですか?

自分の行政研究で何かを解決できるなんて思っていません。結果として解決できたら嬉しいですけど、そんなこと期待して研究してたら、行政研究なんて続けられません。「市民が行政をどのように見ているのか」について、ほんの少しメカニズムが明らかになったなんて誰かに言ってもらえたら、至極の喜びでしょう。

 

質問2 ご自身の研究でどのような未来を作りたいとお考えですか?

自分の行政研究で未来が作り出せるなんて思っていません。ただ、若い公務員や行政研究者の皆様が、自分が才能ないなりに世界に挑戦する姿を見て、ほんの少しでも明るい未来を想像してもらえたら、至上の喜びです。

 

質問3 ご自身の研究の面白さ (魅力) はどのようなところですか?

自分の行政研究が面白いという確証は、いつも持てません。ただ、一度論文を目に通した人には、面白いと思ってもらえるよう書いています。特に、市民が行政の失敗や成功にどのように反応したのかというメカニズムが、Introduction (最初1~2ページ) に詰まっているので、そこだけでも読んでほしい...

 

質問4 研究者になりたいと思ったきっかけは何ですか?

正直よく覚えていません。アメリカのPhDに入学すると、授業料が無料になるうえ、生活費も支給されると聞き、「なんておいしい話だ!」と公務員の仕事を辞めて挑戦する気になりました(前ブログ記事)... その後8年に亘りPhD受験を失敗し続け、両親含め色々な方々に迷惑かけたので、もう後に引けなくなったというのが現実です。

 

質問5 これから学問、研究の世界に臨む若者に向けてメッセージをお願いします。

はぁ(`д´) まだ若者のつもりなんですけど。あえて自分より年齢が若いだけの人に向けて... 行政研究の世界に来るなら覚悟しとけよ!絶対に負けないからな!!あと大学就職後に研究しなくなるとか、そんなの絶対許されないからな!!

 

以上、大学側に絶対提出できない回答でした(゚ー゚;