国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

「やりたいこと」は環境依存

今週ある官庁から依頼を受け、柄にもなく「有識者」なんて呼ばれ、意見をのたまう仕事をしました( ̄▽ ̄;) 政策内容に意見するのではなく、ある調査の質問票作成とデータの収集・分析手法についてアドバイスする仕事でした。政策決定とは距離のある技術的お手伝いの方が、自分が思い描いていた研究者の役割に近かったので、新たな旅路に向けて忙しい時期でしたが(過去記事)、2つ返事でお受けしましたd(-д☆)

 

実は役所時代に、調査係という役職で仕事をしていました。担当の方と調査の方法についてお話しながら、なんとも懐かしい気持ちになりました。そして、ふと思ったのですが、自分が自らデータを収集することを研究の生業にしたのは前職の影響ではないかと...

 

政府や大企業が集めたデータの分析を生業とする選択肢もあったはずですが、PhD時代何にも考えず自ら調査することばかり考えていました。元来自ら汗を流し、泥臭く仕事するのが好きな不器用な男です( ̄ー+ ̄) みたいに思っていたのですが... 行政 = 調査という固定概念を前職で植え付けられていただけと気づいてしまいました(((; ゚д゚)))ブルブル

 

「本来の自分」とか「自分のやりたいこと」を探せ!みたいな話を啓発系YouTube動画でよく見るのですが、自分にそんな高尚なものはなく、日々の行政の仕事で刷り込まれたことをPhD時代に「やりたいこと」と思い込み研究者になってしまったようです(=。=|||) ただ、役所を辞めて本来の自分を見つけました!とか豪語するより、結局周りに影響されながら何とか行政学者やってますと自覚したほうが、個人的には健全のように思います(^ ^;