国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

御恩と奉公

先週日曜、日本行政学会での初発表を無事に終えました(。・ε・`。)フウー 疑似実験を用いたこれまでの英語論文をまとめ、実験手法の今後について議論するような発表でした。事前に報告内容をまとめた論文の提出が必須で、異動直後ということもあり結構キツイ作業でした。それでも、アメリカから仕事もなく途方に暮れて帰国したとき(前ブログ記事)、お世話になった方からの依頼だったので、つたない日本語ですが精一杯書きました。

 

また、同学会が発行する学術誌『年報行政研究』56号に初の日本語論文「行政学における方法論の厳密化と多元的共存」が掲載されます。頼まれたわけではないですが、これも自分なりの日本行政学に対するご奉公です。国際的な行政研究における方法論の傾向を日本語でまとめ、記述データをもとに日本行政研究の特殊な傾向を明らかにすることは自分の役割かと考えた次第です。余計なお世話だ!と思われる先生は多いかもしれませんが(^ ^; 2人の共著者には、自分の知らない日本の行政学事情や日本語の修正など、足りない部分を補って頂き、感謝の言葉もありませんm(_ _)m

 

日本行政学の現状については、色々思う所もありますが、個人的にはこのコミュニティが結構好きです。失意の帰国後、多くの先生方に良くして頂き、身に余る職を得ることができました。世界レベルの行政学者を目指すことに変わりありませんが、後進にとって明るい日本行政学であるよう何かしておくべきだと勝手に思った次第です。現時点では一通りご奉公を終えたものとし、6月からは積み上がった英語論文3本を世に出すべく、英語漬けになりたいと思います!