国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

提出前が一番幸せ

多少足踏みもしましたが(過去記事1)、控えめに言って自己ベストな論文がほぼ書き上がりました(☆。☆) まぁ提出前なんで、何とでも言えますからね(^ ^; 理論も新しいし、統計分析も既存の類似手法より厳格な手法を提示できたと思います。結果は別として、納得したものを書けたという実感は大切にしたい。

 

とはいえ、論文の主要部分を書き終えても、提出までは結構時間がかかります。より綺麗に見える表や図を作ったり、知り合いの研究者にコメントをお願いしたり、英語の添削を依頼する必要があります。これらは数年前と変わりありませんが、最近では論文に使用したデータや分析コードを、提出前にオンラインで事前公開することが求められています。

 

例えば、社会実験をする場合には、自分(たち)が検証する仮説、実験の手続き、分析手法を実施前にオンライン登録し、実施後不正にデータを操作したり、仮説を結果に合わせて変えたりすることのないよう、透明性を確保するのが目的です。今回は既に収集されたデータ(2次データ)を自分の論文に使用したのですが、その場合も分析用に加工したデータなどを論文提出前に公開する必要があります。自分はOpen Science Frameworkという心理学系のオンライン・プラットフォームを愛用しています。比較的簡単に匿名でデータや実験の事前登録ができます(= ̄▽ ̄=)

 

表や図を作ったり、データ公開の準備をしたりというのは、元来退屈な単純作業なのでしょうが、頭の中でトップジャーナル掲載をイメージしながら作業するのは楽しいです(´ー`) 現在審査中の論文のように何度も不合格になるかもしれませんが(過去記事2)、提出前からそんなこと気にしていたら、研究者が幸せな時間なんて1つもなくなってしまいます... 今だけはいい夢見ておこうと思います(o*゚∇゚)o~♪♪"ルルゥ