国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

夏は個人事業者

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校舎裏の国際大学キャンパス 盆地で暑いが無駄に広いので散歩にマスクはいらないd(- -)

9割以上が留学生の本学では、夏には学生が母国に帰国するので、通常人気がありません。ところが、コロナ禍にある今年は既に修了した学生を含め、かなりの学生が帰国できずに、寮に留まっています。本学は国際協力事業団JICAなどの支援を受け、帰国できない修了生と現役生双方に、無料の特別講義を夏季プログラムとして提供しています。

 

本学の追加講義の単価は国際基準で、日本の他大学と比べると良い方です一部日本の大学における非常勤講師への講義料は詐欺レベル。夏季講義をすれば、それなりの収入になるのですが、研究に集中することとしました。おかげで、想像以上に早く論文を書き上げられました(先週記事)。非常に良い選択だったと感じています。

 

ただし、それは夏の予定を決める際には、判断しづらいことです。論文が進まない苦しい状態で、講義をすることで新たな考えがまとまったり、学生と接することで気分転換になることもあります。また、独身だから許される判断とも言えます。家庭の事情で、より多く稼がなければならない状況もあるでしょう((( ;゚д゚))ケッコンコワイ…

 

大学教員には、夏季講義や講演等副収入の機会があり、お金の誘因を振りほどくのは容易ではありません(^ ^; 日本では研究実績と収入の結びつきは比較的弱いですし(過去記事)、時間を割いたから必ずしも良い論文が書ける保証はありません。自分が見据えた研究者としての目標を忘れず、どれだけ研究に時間を割くべきか、常に難しい判断となっていきそうです。とりあえずこの夏は、目の前にある成果物(論文)を見るにつれ、珍しくまともな判断が出来たと胸を撫でおろしています(´ー`*) フッ