国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

逆襲のとき

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満開を迎えた国際大学キャンパス桜通り

長い前処理を経て(先週記事)、ようやくデータ分析に取り掛かるとき、最近いつも躊躇します( ゚д゚) 何の発見もない分析結果を何度も目の前にしてきたからです... とくに昨年はそんな無駄とも思える作業の連続でした。当初の斬新な仮説は忘れて、どこかで見たような結果でよければ、中位レベルに論文は掲載できるでしょうが、そんな志のない研究をしてはいけないと自分に言い聞かせた1年でした。そのせいか、恋愛も全然うまくいかなかったです多分関係ない

 

しかし、今回は違いました。全国的な階層データ(level 1 = 6197, level 2 = 117)は、非常に有意(p < 0.003)で、何よりも面白い理論を提供できる相関関係を示していました。結果がどうなるかは分かりません。データが古い(2007年)という欠点もあります。それでも、流行しているトピックに飛びつくのではなく、他の研究者がしていないような研究で、独自の視点を提供したい。そんな自分の想いが届けられるような、自分らしい発見だと勝手に思っています。

 

昨年は、トップジャーナルに掲載できると信じて論文を提出することなんて、もうないかもしれないと完全に心が折れていた時期もありました。才能もないくせに、1年半成果が出ないだけで落ち込むなんて、自信過剰もいいところです(苦笑) 世界全体が暗いニュースに包まれている中、本気の勝負ができるこの機会に、ただただ感謝するばかりですm(_ _)m