国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

他流試合こそが成長の糧

 昨日は本ブログでも告知させて頂きました通り(過去記事)、六本木にて自分が主催する『行政研究のフロンティア』勉強会を開催し、10名もの方にご参加頂きました m(_ _)m

 

若手行政研究者の面々に加え、新聞記者、会計士、社会学教授、環境系研究員、経営学博士学生など、様々な業種・分野の方と同じテーブルを囲んで実験手法や今後のEvidence-based Approachについて議論しました!そんな一見バラバラに見える参加者も自分も、「行政」というキーワードで全て結びつけることができるのです...行政はどこにでも存在する身近な存在だから(*´ー`*)

 

日本行政学界は、その緊密なネットワークが魅力ですが、守備範囲が国際的な行政学より狭く、実務家や他分野の研究者との交流が少ない印象です。「これ分かってるよね」的な感覚の論文・発表が多くなるのは、大きな懸念です。専門知識のない人に如何にして行政理論・研究手法を面白く魅せるか考えないと、新しく学ぶ人は増えてくれないからです。

 

全ての人は日常的に行政に触れています。会社経営なら労働基準は無視できませんし、行政を報道しないマスコミはありませんし、会計監査基準は行政なしに存在しえません。行政学という既存の枠組みの外に、常に大きな可能性が広がっています。行政学が今後日本で世界でその重要性・存在感を増していくべきものと信じる研究者なら、他流試合に成長の機会を見出せるはずです。

 

今後も少なくとも毎年1回、自分が面白く新しい視点や手法をプレゼンできるよう、日々頑張っていこうと思えた素晴らしい夜でした。