国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

関西行政学の風に触れる

f:id:shugo-shinohara:20191123101451j:plain

比叡山から見る琵琶湖

先週末に、関西行政研究会に入会するため、大阪に行ってきました。直接研究会に出席し、冒頭で自己紹介をしたうえで、現会員の皆様から拍手で入会承認を頂くという独特の文化があります(・∀・;)

 

研究会は、1つの研究発表に1時間、発表に対する質疑応答に2時間、全体で3時間という構成となっており、アメリカで10~15分ぐらいで研究発表するよう訓練されてきた自分にとって新鮮な驚きでしたΣ(゚ロ゚ノ)ノ 日本では長らく200ページ以上の本を出版することが研究目標だったのに対し、アメリカでは20~30ページの論文を学術誌に掲載することを目標としており、成果物の最終形の違いが研究会の構成にも反映されているのだと理解しました。

 

そんな伝統もありつつ、研究会では行政学の権威と言われる先生から、若手教員、さらに博士課程の学生まで一堂に会し、分け隔てなく自由闊達に議論していました。それは、関東では見られない、むしろアメリカで自分が見慣れた風景でした。関東では若手中心の研究会に参加する機会は多くありますが、シニアの先生と議論するような機会はありません。若手・シニアを含めた東大出身の先生方が、「行政研究会」という権威ある場で切磋琢磨されているようですが、中堅私立大学出身の自分が参加することはないでしょう( ̄▽ ̄;)

 

自分は日本の大学で行政学を学んだわけではないので、関東あるいは関西所属など曖昧で良いと思いますし、それが強みとも感じています。異なる伝統や慣習を楽しみながら、関東では若手と切磋琢磨し、関西では年上の先生方から教えを乞い、世界に通用する行政研究を生み出せ続けたらと思いますm(_ _)m

 

f:id:shugo-shinohara:20191123115404j:plain

八瀬比叡山口の紅葉

余談ですが、研究会翌日の空き時間に、世界遺産延暦寺に登ってきました... 古の僧侶となるべく同じルートを辿ろうと登山したら、無理が祟って風邪を引きました(=。=|||) ただ、そんなこと微塵も後悔させないぐらい綺麗な秋空と紅葉が比叡山にはありました。