国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

許容範囲のカップル

新型コロナ感染が再拡大するなかですが、必要不可欠な事業報告のため、今週東京に出張しました。事務仕事盛りだくさんの師走において(先週記事)、移動中は研究に集中できる大切な時間です(`・ω・´) 

 

新潟から東京に向かう新幹線の指定席車両は、コロナ禍のため乗客がまばらでした。ところが、自分の前方の席にはほとんど乗客がいないのに、通路を挟んで隣の席に大学生ぐらいの若いカップルが座っていました。論文を書き進めようとパソコンを開いたのですが、横から聞こえてくる声が気になって仕方ありません(=。=|||)

 

女性:なんかこのマスク、ムズムズする~ かゆい~(。>ω<)

男性:えっ、見せてごらん(゚□゚;)

女性:だめっ!ソーシャル・ディスタンス!!

男性:あ~ 引っかけたな~(* ̄▽ ̄*)

女性男性:アハハハハハ!

 

論文は全然進みませんでした(=。=) ただ、若いのに感染症対策も気にしながら移動するカップルを、それほど怒る気にはなれないのでした。

Geniusと書けば終わり!?

師走とはよく言ったもので、この時期教員はとにかく走らされます(^ ^; 学生からPhD受験のための推薦状を依頼されたり(過去記事)、試験を作成したり、成績を付けたり...研究は週末時間を割いて取り組むほかありません(=。=|||)

 

ついつい推薦状なんかは手を抜いて、"He is a genius"と1文書いて終わらせたくなります(ナッシュ均衡で有名なジョン・ナッシュ先生がプリンストン大PhDに出願した際に、指導教授が書いた有名な短い推薦状)。ただ、5回もPhD受験をし、指導頂いた先生方に40通以上の推薦状を書かせた自分が、そんな手抜きをするわけにはいきません(`・ω・´)

 

自分も含め"genius"なんて言葉に相応しい人間は、そうはいません。それぞれ異なる強みがあり、弱みもあります。どんなに可能性がなさそうな学生でも、PhD受験を続けていく中で、実力を伸ばす人もいるはずです。受けた恩を次の世代に継ぐことは、忙しくても全うしようと思いますd(-д☆)

朝帰り

※昭和風コント付き歌謡番組

小学生の頃、意味も分からずドリカムの『うれしはずかし朝帰り』を気に入り、大声で毎日歌っていました...周りの大人を複雑な気持ちにさせていたことでしょう(´・ω・`)

 

役所ではよくあることでしたが(先週記事)、昨日大学教員になって初めて仕事で朝帰りをしました。奇しくも官庁関連の事務仕事でした。監督官庁から降ってくる依頼は、なかなか厳しい作業スケジュールだったりします(=。=|||)

 

自分の研究のために、深夜過ぎまで仕事をすることなんてないです。自分の所属組織を代表してする仕事なので、期限ギリギリまで頑張るんだと思います。誰かの作業を引き継いで、自分が仕上げをするようなことが多いので、余計サボれません(=。=)ふ~

 

作業中は疲労困憊でしたが、官庁への提出物を仕上げ、朝を迎えたとき、なぜか清々しい気分になれたのです。大学事務を決して好きとは言えませんが、1人で論文を書くことが多い自分にとって、誰かと達成感を共有できる貴重な機会だったりもします。

公務員も人間です

いくらマルチタスクが大変でも(先週記事)、深夜に国会議員から説明の依頼を受ける国家公務員時代に比べたら、屁の河童ですd(- -) 自分でスケジュール調整をできるのが、大学教員と中央官庁の公務員との違いだと思います。研究を含めると仕事量は全体的に増えたと思いますが、研究のテーマや手法などは自分で決めることなので外的ストレスは少ないです...結果に対し自分で責任を負うのは思ったより大変ですけど(^ ^;

 

自分が霞が関にいた2002~2008は、小泉構造改革が推進されるなか、公務員批判が一層激しくなった時代で、道路公団総裁による債務超過隠しなどのスキャンダルも重なりました。公共事業の無駄遣いへの批判が高まり、出勤途中に卵を投げつけられた職員もいました... 夜遅くまで働いて、なんでこんなに批判されないといけないの(T^T) とやるせない気持ちになっていました。

 

自分が忘れもしないのはクリスマス・イブ、ある野党議員から質問が来る可能性があるとの連絡を受け、役所で待機しておりました...質問が来たのは深夜2時Σ(゚ロ゚ノ)ノ あの日キャンセルしたディナーのせいで、自分の婚期が遅れたと思っています!別の原因の可能性もわずかにあり

 

民主主義下において、官僚への批判がなされるのは健全なことですが、官僚にもモチベーションがあり、普通に家庭を持つことが許されるべき人間です。財政、外交、教育、インフラ、農業、医療、環境は、国民生活の基盤ともいえる大切な仕事です。女性を含め優秀な方が行政の仕事を続けられるよう職場環境を整えてほしいと以前から願っていました... ということで、ブログ主は上記運動に署名し、寄付もしましたd(-д☆) より多様で、柔軟な官僚制を応援したい!

マルチタスクの秘訣

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雪化粧を始めた八海山

才能のない教員として、とにかくマルチタスク能力に欠けているのに...意図せずマルチタスクはやって来る(T-T) 事前に研究・事務の大きな仕事が被らないよう調整しても、締め切りのある執筆(論文修正2本)や急を要する事務が同時にやって来る(((;゚д゚)))ガクブル

 

今回は、才能のない男が、山あり谷ありの社会人経験を経て、遂に身に付けたマルチタスクの秘訣を紹介します!それは...

 

タスクを1つずつこなしていく!

 

「は~ なにそれ( ̄∀ ̄メ)」とか思うじゃないですか... けど、マルチタスクを目の前にすると圧倒されて、普通逃げ出したくなると思うのですお前だけ 優先度の高いタスクから1つずつこなし、結果として「1つか2つ締め切りが間に合わなくても、しょうがない!」と割り切るのです(*´σー`)エヘヘ

 

自分の能力をしっかり低く見積もり、締め切りを延期できるものは迷わず延期し、結果として余裕が生まれYouTube観てても気にしない!究極的には、タスクが多少遅れたぐらいでクビにならないし、人生に大して影響ないはず... まぁ、大体1つ1つこなしていくと何とかなることが多いのですけど(^ ^;

 

今日は、マルチタスクを目の前に外を散歩し写真を撮り、何故か少し長めのブログを書いて、逃げ出さないことだけ決めたのでした(-ω―;)フーッ

心を燃やせ!学会プロポーザル

論文不合格の悲報から間髪入れず(先週記事)、今週初めに行政学分野で最も大きな国際学会(Public Management Research Conference)のプロポーザル提出期限があり、さすがに不合格だった内容をそのままプロポーザルにするわけにはいかず、どうしたものかと頭を悩ませておりました(=。=|||)

 

不合格直後で落ち込んでいることもあり、モチベーションも上がらないので、車で1時間ちょっとかけて長岡市まで遠出し大学のある南魚沼市に映画館はない、映画『鬼滅の刃』を観てきました... ものすごい感動しました!!自分の力を最大限に発揮し、儚く見える人生を悔いなく全うしようとする炎柱 煉獄杏寿郎の生き様に涙が止まりませんでした(T^T)

 

なんと小さなことでクヨクヨしているんだと反省しました。限られた時間ではありますが、不合格だった論文を新しく面白いものにしようと文献を漁り、なんとかプロポーザルを納得できる形で提出できましたd(- -) これも煉獄さんのおかげですm(_ _)m

 

大学教員なのに、アニメやアイドルに興じて(先々週記事)...と冷ややかに見る人もいるかもしれませんが、自分にとって心を燃やしアカデミアで戦い続けるのに欠かせないものです!煉獄の炎で悪夢を断ち切り、厳しい現実と向き合いながら、悔いなく研究人生を全うしようと思わせてくれた素晴らしい映画でしたd(-д☆)

不合格なんて...

まぁ難しいよね...知ってましたd(- -) 全然慣れました...全然平気です。もう43歳ですから、そんなトップジャーナル(最終掲載率8~9%)から不合格喰らったぐらいで(過去記事)、目から汗が出たりしないです(T^T)

 

プロの大学教員ですから、普段通り元気一杯授業して、いつも通り事務もするだけと言い聞かせたんですが、家に帰たっらすごく悔しくて... 何ですかねこの気持ちは。

 

ブログにはカッコいいこと書きたいんですけど、まぁ失敗を書くのが本ブログのモットーですから。失敗を乗り越えて、もう一度トップジャーナルに載せる方がカッコいいと思うんで。この不合格だった論文も、別のトップレベルの学術誌に提出するチャンスもありますし... ただ、このままじゃ駄目です!審査員からは、短く言えば「理論がクソ!」と言われているので、大幅に理論を改善するため、もっと勉強して新しい理論的貢献をしてみせる...必ず。