国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

人は変われる時がある

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 先月科学研究費が交付され(参考記事)、週末はインタビュー実施のため東京に滞在することも多くなり、平日に南魚沼の大学に戻れば事務や研修など盛りだくさんで、自分の授業に割く時間が減りつつあります(=。=|||)

 時間がないなか、つい流れ作業のように指導してしまっていることに本日気付き、猛反省中です(=_=) 

 

自分の授業は、まず特定のトピックに関する基礎理論や最新の実証研究などを自分から学生に紹介し、次いで学生たちに実例をプレゼンしてもらい、最後に全員で議論する構成になっています。

今週プレゼンを担当する学生は、先学期も自分の授業を履修してくれていたのですが、社交的ですが勉強熱心ではないタイプという印象でした。プレゼンを準備するにあたり、何度もメールで質問してくるうえ、アポイントも取らず急に面会に来たりして、少し投げやりな指導をしてしまいました... ところが、実際のプレゼンを見てビックリ(☆。☆) 適切な事例を用いて、難しい概念を簡潔に説明Σ(゚ロ゚ノ)ノ これまで見てきた学生のプレゼンの中でも、頭一つ飛び抜けた出来でした!そのうえ、授業後にメールで褒めると、「もっとうまくできたはずです!」との返事... まるで別人と会話しているようでした。

 

本気で何かに取り組もうとする学生に、なんといい加減な指導をしてしまったのだろう... 今後は「〇〇はこんな学生」なんて先入観はなるべく排除したい。人はそんな簡単に変われませんが、変わろうとするキッカケを与えられるのも教育機関のはず... そんなことは日頃から意識していたはずなのに、何とも情けない限りで反省の虫と化しますð