国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

自由の代償

今学期からSFC総合政策学部唯一の必修科目『総合政策学』を、学部長と担当させて頂くことになりました。新入生の皆さんが初学期に受ける科目です。学生の皆さんに自分のことを知って頂けて、すごく嬉しい...ということにしておきます(^ ^; ひっそり目立たず研究しようと思ってた

 

今学期は9月入学の学生が対象で、留学生や帰国子女中心です。今週第1回目の授業では、学部を卒業し大学院に進学した中国出身の学生より、SFC生活を充実させるために必要なことを話してもらいました。SFCの特徴は学際性で、総合政策学部なら、政治学、文学、経営学、経済学、社会学...一応行政学に加え、環境情報学部の理系分野を専攻することも可能です。しかし、彼女が強調していたのは、何も考えず色々な科目を取っていると、進路選択で困るということでした。まさに、自由の代償です。

 

今学期からキャンパスに学生が戻り、対面授業で会話する機会もありますが、皆さん活き活きしている印象です。自由闊達な雰囲気の中で、充実した大学生活を送れているように感じていました。ただ、そんな自由をできるだけ長く享受したいという気持ち(モラトリアム)が、助長される環境であることも否めません。

 

本科目を担当することで、本学の学生が陥りやすい状況を理解することができました。今週唯一のゼミ4年生より有名企業に就職が決まったとの報告を受けたのですが、自分の進むべき道を決め、行動したゼミ生が余計誇らしく思えました。