国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

受験英語の変化

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今日からセンター試験が始まりますが、英語に関する民間試験(TOEFL, IELTSなど)の導入延期など、しばらく大学受験に関する議論は混乱を極めそうです。個人的には、マーク式で並べられた単語を選んだり、並べ替えたりする試験を続けても、採点の公平性確保やミスの防止はできますが、語学の面白さは中高生に伝わりませんし、実用性も乏しいです。受験機会の公平性や採点基準などの問題はありますが、民間試験導入の道筋が見つかればと、教育者の端くれとしてニュースを気にして見ています。

 

センター試験の英語で200点中102-105点取ったり、TOEIC 500点後半だった自分が、20代後半で英語を学び直し、40代で英語を飯の種にしているわけですが(^ ^; そんな自分にとって、中高生が英語を学ぶ最終目標が、大学に入学することでは悲し過ぎるのです(T-T) 自分の伝えたいことを、異国の誰かに理解してもらえたり、国の壁を越えて何かを共有出来たり... そんな英語の醍醐味は、無限にある表現方法の中から自分で英単語・文法を選び表現することで感じられるもので、与えられた選択肢から間違いないものを無難に選ぶ作業とは異なります。一部の厳しい英語の先生方に怒られそうですが、多少のミスなど気にせずに、何かを書いたり話したりする方が英語の総合力は向上すると感じています。アメリカの大学院生でも、よく文法を間違えていますからヽ(´―`)ノ

 

最近中学受験を控えた親戚の子に少し英作文を教えたため、英語教育の変化を目の当たりにする機会がありました。「〇〇中学の入学試験を、どう思いますか?」とか「タイムマシーンに乗って、歴史上の人物に会うとしたら、誰に会いたいですか?」等について、40語の英語で書くという問題が出題されていました... 親戚の子は優秀で本日無事受験に合格したのですがプチ血縁自慢、こんな問題を小学生に解かせるのか!と驚きました(☆。☆) 一方で、これが民間試験導入を見据えた、中高英語教育の変化だとするなら、高等教育を担う一教員としては心が躍るのです(ノ^-^)ノ