国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

お願いだから修論書いて(T^T)

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自分が所属する国際関係学研究科では、全員が修士論文を提出し、指導教授以外の教授から審査を受け、その内容が修了要件を満たしていると認められる必要があります(来年度から授業を多く取り、短めの研究レポートを書く選択肢が認められる)。

 

3月29日が論文提出の締め切りですが、3月16日現在ゼミ生5人中2人がまだ一度も論文案を自分に提出していないです(((; ゚д゚)))ブルブル さらに、論文案を提出したうちの1人も、決して論文審査に耐えうる内容とは言い難い危機的状況です...

 

おまえはゼミで何を指導しているんだ!とお叱りを受けそうですが、こちらにも言い分がありまして、一つは先週記事にも書いた強化されるパワハラ・セクハラ対策です。自分は行政研究以外に大したスキルもなく、大学教員以外にやりたい仕事もありません。職を失わないために、極端にrisk averse (危険回避) な状態にあります (参考記事)。

 

3人の修士論文が進まないゼミ生は全員女性でして、優しく論文指導しているうちに、締め切りが矢のように迫っていましたΣ(゚ロ゚ノ)ノ そんな甘々な指導の成果がこちらの会話です:

 

ゼミ生A:先生、論文案を持ってきました!凄いでしょ!!

自分:いや~ Aちゃんよく頑張ったね!偉い、偉い!!

※論文に少し目をやると、審査を合格できるレベルにないのは明白。

 

ゼミ生A:先生のコメントをもらって修正するのに、どれくらいかかりますか?

自分:審査に必ず合格する内容にしたいから、もう少し時間がかかるかな~(^ ^;

 

ゼミ生A:あの~ 今月末旅行したいんですけど無理ですか? こいつには最近彼氏ができた...幸せアピールで殺意が湧く

自分:それはちょっと無理かな~ 締め切りまで後2週間だから、先生と完成までもう少し頑張ろうねd(- -) 旅行なんか行けるわけないだろ!こっちはおまえらのせいで土日もつたない論文読まされているんだよヽ(*`Д´)ノ

ゼミ生A:え~...は~い(=。=|||)

 

教授に厳しく言われないと論文を書けない学生がいるのも事実で、コンプライアンス重視の指導には賛否両論あると思います。ただ、自分自身は国際レベルの行政研究者であり続けることが主な目標で、研究できなくなるリスクのある指導をするインセンティブはなく、こんな会話が3月の恒例行事になりそうです(=。=)ふ~