国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

初めての日本行政学会 (≧∀≦)

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http://www.js-pa.org/

今週はとても忙しい週で、先週末に東京大学で開催された日本行政学会に参加した後... 様々な苦難を乗り越え (来週のブログ記事)...本日まで3日間シンガポール国立大学で開催されたPublic Management Research Conference (PMRC)に参加しました。

 

行政分野で国際的に最も規模が大きく学術レベルも高いPMRCに比べると、やはり日本行政学会が古い体質であることは否めなかったです。例えば、最も大きい発表の場で、ベテランの先生しか登壇できないなどの慣習がその一例です。一方で、自分より少し上の世代の先生方が、英語で発表する分科会を新たに設けてくださり、海外で活躍する古い友人が発表者に招かれるなど、日本の学会にも自分の居場所があるんだと感じられたことは本当に嬉しかったです(TへT)

 

また、学会前夜及び学会後の飲み会を通じて、国内エース級の40代の先生や、これまでお会いしたことのない若手行政研究者と交流を深めるなど、想像以上に楽しい時間を過ごさせて頂きましたm(_ _)m お酒が進むうちに、大先輩や同世代の研究者から、いくつか似たような質問を受けたので、ここで整理しておこうと思います:

 

『日本語で論文や本は書かないの?』

日本にいる以上、日本人読者のために論文や書籍を書くべきだという点は、本当にその通りだと思います。一方で、日本から世界に挑戦する姿を見せることで、若手や同世代の行政研究者を刺激したり、これまで行政に関心のなかった人たちにも興味を持ってもらえるのでは...という淡い期待を抱いています。元来才能がない自分が、今後も行政トップジャーナルに論文を掲載し続けるためには、英語論文に没頭するしか方法もなく、日本語の行政学はもう少しだけ知らないふりをさせてください ( ̄▽ ̄;)

 

『英文ジャーナルに掲載した論文は、日本行政の役に立つの?』

正直、役に立たない可能性が高いです(^ ^; 結果的に役に立ったら嬉しい、とは心から思っています。自分のように主に日本の事例を扱った論文を、国際ジャーナルに掲載するためには、他の人があまり考えつかない理論や研究手法を提示することが必要です。そんなトリッキーな論文を、「なんか面白いことやってるな~」と冗談半分で眺めて頂くだけでも、少しは役に立っているとポジティブに解釈してくださいm(_ _)m

 

『えっ、40歳なの!まだ結婚しないの?』

世界一のお嫁さん見つけて結婚するんでまだ兆しもない、ご祝儀用意しといてください!!!

 

引き続き来週は、シンガポールのPMRCに参加するまでのお話を書かせて頂く予定です。乞うご期待ください(^o^)/