国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

国内で偉くなった人 ≠ 国際社会で通用する人

本学に大変偉い方がいらっしゃいまして、有難くスピーチを賜りましたm(_ _)m 日本を代表して、国際会議などでスピーチされる機会もある方ですが...正直聞き続けるのが辛い1時間の英語講演でした(=。=|||)

 

英語の上手下手もありますが、聴衆に何かを伝えようという姿勢もなく、原稿の棒読みのようなトーンの話が続きました。そのうえ、中国の学生がほとんどいない本学において、「中国は重要です」を繰り返されたら、苦笑するほかありません( ̄▽ ̄;)

 

日本官僚組織内の輝かしい経歴をもとに、国際的なリーダーシップを発揮する現職に就かれたと思いますが、もう少しだけ聞き手にメッセージを伝えることの重要性を考えて頂けたら、国際派日本人行政研究者としては有難いです。World Values Surveyによれば、日本人の行政サービスに対する信頼度は、OECD諸国中チェコギリシア、メキシコに次ぐ下位が続いています。今後日本行政トップや国際組織の要職に就く官僚の人選には、組織内部の立ち回りのうまさだけでなく、市民やマスメディアに対してメッセージを伝える能力も、是非考慮して頂きたいと切に願うばかりです。