国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

高校生が国際科学誌を目指す時代

東京大学理科3類の学生が、高校生当時に執筆した論文が国際科学誌に掲載されたとニュースになっています... 紆余曲折を経て39歳でようやく国際学術誌に論文を掲載した自分にとって、ただただ悲しいニュースです(=。=) どこかで挫折して、人生の厳しさを味わってほしいと、心から願う次第です。

 

決して嫉妬心からではなく、客観的な事実を加えると、この10代の皆さんが論文を掲載したEnvironmental DNAは、今年創刊されたばかりの科学誌で、決してトップジャーナルなどではありません!だから、自分は高校生に劣っているわけではありません(TーT) 将来確実に抜かれるけどね

 

一方で、東京大学理科3類を目指すような秀才・天才高校生が、国際科学誌の論文掲載を価値あることと認識し、受験中もこれに取り組んだという事実。そして、これが朝日新聞に報道されるような時代なんだと... 研究業績は主に日本語あるいは英語であるべきかという論争もありますが(過去記事)、日本学術界における国際化の波は、若い世代を中心にしばらく静まることはなさそうです。