国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

批判は関心の裏返し

久しぶりに、エグい批判を受けました。シニアの先生方でしたが、「おまえの行政学行政学ではない」というご批判や、「行政の実証分析なんて役に立たない」というご批判でした。こちらが何を言っても、ご主張を変えるような雰囲気ではなかったので、あきらめて止まない批判を浴び続ける時間を過ごしました。

 

国際的な行政研究のトレンドを説明していたら、エキサイトされてしまって...自分の研究はほとんど発表していないんですけどね(^ ^; ただ、法律(制度論)の言及がない行政学や計量分析に対し、相当違和感があるようで厳しい批判となりました。また、日本の行政学をよく知る先生方にとって、アメリカかぶれの説明が(←ここは反省点)、嫌だったのかもしれません。

 

以前にも、一度だけシニアの先生から似たようなご批判を受けたことがありました。日本に帰ってすぐ、仕事を探しているときで、立場も弱く辛かったことを覚えています。今はご飯が食べられる職に就きましたので、受け流すのも仕事のうちと思って、Zoomの画面をただ眺めていました。

 

声に出さないにしろ、自分の研究に対し似たような所見をお持ちの先生は少なくないと改めて認識できました。一番の収穫は、冷静に批判を受け流すつもりが、「今に見てろよ」と一瞬殺気を覚えた自分でした。まだもう少し研究者としてやっていけそうです。