国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

眩し過ぎる若さ、強さ、謙虚さ

棋士人生24年、タイトル挑戦7回の末に46歳で初めて獲得したタイトルに、17歳の少年が挑んでくる... 勝負の世界のなんと厳しいことか(´△`;) 先週ブログ記事に書いた王位戦第2局は、木村王位(47)が1日半かけて築いた序中盤の優位を、終盤で藤井7段(17)がひっくり返す、大逆転劇となりました(T^T)

 

木村王位が藤井7段対策を入念にしてきたことが、ひしひしと伝わる内容で、逆転は難しいほどの優位を築いたかに思えました。ところが、普段の柔和な笑顔とは別に、藤井7段は勝負の鬼でした{{{゚◇゚;}}}ガクガク 時間のない終盤戦でミスなくプレッシャーをかけ続け、木村王位を先に時間切れに追い込み、最後ミスが出たところを逃さず攻め切りました... 若さと読みの速さを活かしたお手本のような逆転術でした。

 

藤井7段はこの王位戦から2日後、勢いそのままに渡辺明3冠(王将、棋聖棋王)との棋聖戦第4局にも勝利し、藤井棋聖となられました(゚△゚;)17歳でのタイトル獲得は歴代最年少記録です。現役最強棋士の1人と目される渡辺先生が、木村先生ほどではないものの確かに中盤まで優位を築いていたにもかかわらず、やはり終盤で逆転されるという... これまた衝撃的な内容でした。

 

17歳でこれだけ活躍したら鼻高々で、横柄にもなりそうなものですが、藤井棋聖にそんな素振りは全くありません(上記記事参照)。またそこが才能ない中年オヤジを愕然とさせます。17歳の自分なら、調子に乗って「俺天才!俺最強!!」とか言って、記者会見でピースしていたでしょうそんな奴は棋聖にはなれない 藤井棋聖の誕生で、多くのミーハーな方々にも将棋に関心を持って頂けるのは嬉しい限りですが(ブログ右欄『嫌いなもの』参照)、番勝負の続く王位戦については、全力で木村王位(47)を応援したいと思います!!!