国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

世界の車窓から:インドネシア編

本日朝、深夜便にてインドネシア弾丸出張から、無事日本に戻ってまいりました( ̄^ ̄ゞ インドネシアにある4つの提携先の大学を訪問し、本学への交換留学を志望する学生を面接するのが目的でした。5日間で4つの都市を巡る修行のような日程でした付き添いの事務の方が一番大変! 道中、同じく面接のため各地を巡る国立大学院大学の先生方にお会いしたのですが... とても余裕のある日程で羨ましかったです(T^T) 私立大学院大学の教員は、市場原理のもと経費節減という至上命題を達成すべく、いかに短期間で多くの大学を廻るかに生きがいを見出すべきと悟りました!

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移動の続く出張にあって、自分の心を躍らせてくれたのが、首都ジャカルタから地方都市バンドゥンに向かう鉄道旅行でした。日本のように線路が電化されていない途上国では、上記写真の通り、先頭のディーゼル車両が後ろの客車を引っ張る運航形態が一般的です。燃料が石炭から軽油に変わっただけで、基本蒸気機関車と変わりません(^ ^; 決してスピードは速くないですが、ゆっくりインドネシアの風景を眺めながら移動するのは、たとえ早くとも狭い飛行機に押し込められるより、何倍も趣があります。

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特に今回は、付き添いの事務の方に、一等客車のチケットを用意して頂きまして日本の特急料金に比べたらアホみたいに安いが、列車の旅を満喫することができました。やや雑な車両のつくりでしたが、日本の新幹線にもない映画が観れるモニターが各席に付いていました(☆。☆) 一方で、車窓から見える崩れかけた家々、大量に散らばるゴミ、その中で遊ぶ子供たちは、発展途上のインドネシアの格差を如実に映し出していました。

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駅の構造も非常に特徴的で、乗客は線路を超えたホーム向かい側の待合所のベンチに座り、列車が来るまでホームには移動しません。上記写真では見えませんが、待合所の中央ではギターが演奏されており、熱帯の暖かい風に吹かれながら、かなり優雅に列車を待ちます。待ち時間の合間に論文を進めようと持参したノートPCでしたが、すっかりトロピカルな気分に浸ってしまい、本出張で活躍することはありませんでした(゚▽゚;)