国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

論文審査不合格

今週木曜、行政トップジャーナルの1つ(※)から、論文審査不合格の通知を受けました(T-T) 翌日朝から授業があるのに、当日夜はあまり眠れませんでした(=。=|||) なんとか授業をこなし1日をやり過ごして学生の皆さんゴメンナサイ、湧いてきた感情は...「あきらめず」この単著論文をなるべく良い形で世に出そう、という忘れかけていた自分の原点でした。

 

最近自分は調子に乗っていました。共著論文が不合格もなく掲載されたり(自分の力ではない 過去記事1)、長期の研究資金を頂いたりするなかで(過去記事2)、自分の力を過信していました。頭で理解しているつもりでも、自分だけは常にトップジャーナルに論文を掲載できると思い始めた節があります...そんな保証など当然ないことを再認識できました。

 

匿名の審査員(Reviewer)が指摘した主な不合格の理由は、実施した疑似実験の結果が、提示した5つの仮説のうち1つしか証明されていないことでした。これは自分も強く認識していた論文の弱点で、仮説がなぜ証明されなかったのか説明し、理論的貢献をアピールしたのですが、やはりトップジャーナルに掲載するほど重要ではないと判断されました。

 

不合格に良いも悪いもないのですが、業績欲しさにデータをいじることなく、研究倫理に従い実験結果を報告したことだけは褒めてもらえたら嬉しいです(^ ^; 残念ながら、自分は常に勝ち続ける姿をお見せできるスーパーな研究者ではないようです。才能ないなりにもがく1人の行政研究者の姿を、今後も暖かく見守って頂けたら幸いですm(_ _)m

 

行政学には現在同格と見做される2つのトップジャーナルがあります。