国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

2年目:2つのニュース

本日は新年号「令和」の発表に、日本中の関心が集まったところですが、2年目を迎えるこの駄ブログは、非常に個人的な2つのニュースをお伝えいたします(^ ^;

 

まず一つ目は、本日付けで自分が所属する国際大学国際関係学研究科公共経営・政策分析プログラムのディレクターになりました。 

前ディレクターが他大学に移ったことに加え、採用予定の教員の赴任時期が遅れるなど、本来5人であるべき教員数は自分を含め現在3人となっています(=。=|||) 所属研究科において最も教員数が少ない一方で、本修士プログラムの学生数は最も多くなる見込みで(1学年40人以上)、教育・事務負担が増加しています。

そんな中、2年目の新人教員とはいえ、8年以上実務経験のあるオジサンであること、大学幹部や事務との関係性も鑑み、私がディレクターをするのが最善との結論に至り、自分もこれを承諾することとしました。

事務負担が大幅に増え、給料が微増するだけなので、国際レベルの行政研究者を目指す自分にとって、有利な条件とはいえません。それでも、組織の事情を無視して研究に没頭できるほど、自分は純粋な研究者でもなく、結局実務家としての一面を捨てきることができないのだと思います。

 

二つ目は、科学研究費基盤研究Bの交付内定を頂きましたm(_ _)m

内定を頂いた研究プロジェクト「東京オリンピックが地域社会にもたらすレガシー効果に関する疑似実験研究」は、昨年10月にスタートアップ支援事業として、2018年から2019年まで科学研究費交付が決定しておりましたが(参考記事1)、今回の交付を受け2019年から2022年までの長期プロジェクトに移行することとなります。

500万円以上の研究事業を対象とする基盤研究Bに単独で申請するのは、かなりリスキーな賭けでもありました(参考記事2)。知り合いの先生方や研究費担当事務の方からも、500万円以下の若手研究枠に申請するか、複数の研究者と共同で基盤研究Bに申請することを薦められました... 

本当に戯言ですが、科研費に採択されず本プロジェクトが頓挫したら、再度アメリカに行こうと考えていた自分がいました...少し無茶なことをしたかったのかもしれません。今回の結果を受け、自分は日本の研究者になるんだと実感しました。

 

「令和」の元号が意味するように、この時代に自分が研究者として花を咲かせるかは、この2年目にかかっていると思います。これから1年間、新しい役職や潤沢な研究費に自分を見失わず、日々坦々と研鑽を積めるよう、皆様に本ブログを通じて見守って頂けたら幸いですm(_ _)m