国際派行政学者の挑戦

慶應SFCの教員。才能ないなりに世界レベルの行政学者を目指す40代独身男(負け組)のブログ -月1回ぐらい更新-

勝利の女神は勇者に微笑む by 羽生先生

大学教員になって「先生」なんて呼ばれることを、受容しなければならないことも多くなりましたが... ブログで最近愚痴ばかり書いている輩にそんな資格はないと思われます(・∀・;)

 羽生善治竜王はまさに「先生」と呼ぶに相応しいお方ですm(_ _)m 将棋の7大タイトルを独占した20代の実績にばかり世間の注目が集まりますが、その後もタイトルを複数保持し続けた弛まぬ努力と実績にこそ、羽生先生の凄さがあると信じます。そんな羽生先生も40代後半を迎え、現在は竜王1冠を保持するのみとなり、将棋の実力を示すレーティングで現在1位の広瀬八段(31)をタイトル挑戦者に迎えることになりました。負ければ27年ぶりの無冠転落となります(´△`;) しかし、この竜王位を防衛すればタイトル通算100期という前人未到の記録を打ち立てることになります!

 

そんな緊迫した状況で迎えた7番勝負の第1局(10/11~12)は... 羽生先生が終盤の熱戦を制し、見事先勝(ノ≧▽≦)ノ 終盤の入り口で妙手「2四桂」が炸裂!!!羽生マジックと呼ばれる終盤で劣勢をひっくり返す強さを見せつけてくれました~(T^T) 竜王戦の中継はAbema TVやニコニコ動画で無料視聴できるので、歴史的瞬間を見逃す手はありませんd(-д☆)

※広瀬先生も大好きですが...今回だけは羽生先生を応援させてくださいm(_ _)m

 

そんな羽生先生が、好んで挙げられる言葉が「勝利の女神は勇者に微笑む」です。厳しい勝負の世界で生きる第一人者が語る「勇気」の重要性。リスクを承知で一歩踏み出す者に、女神はきっと微笑む。羽生先生は、迷ったときより勇気のいる手を選ぶそうです...

 

来週科学研究費申請の締め切りを迎えるのですが、可能性は高いが少額な「若手研究」助成金に申請するか、年齢関係なく実績ある研究者と競うためリスクは高いが自分が思い描いた実験研究を可能にする「基盤研究B」助成金に申請するか迷っていました...(参考記事)。PhD受験や研究費申請で失敗ばかりしてきた過去を振り返り、理想通りの実験ができなくても、一定の研究費を確保することを優先するつもりでした...

 

申請書の作成が佳境を迎える中、竜王戦第1局で羽生先生が白熱の終盤戦を戦う姿を見て、涙が止まりませんでした...「若手研究」助成金向け申請書をすぐに「基盤研究B」向けに書き直しました。今回女神が微笑まなくても、勇気のいる一手を放ったことにきっと後悔はないはず。